本当にあった怖い話・不思議な話


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五つ星怪談







☆━━━━ 【 駅のエレベーター 】 ━━━━☆




 毎日、通勤で使用していた大阪のN電鉄「新○○駅」。

 この駅には、エレベーターが二か所ある。



 そのうちの一つで、トイレのある階からK線へのホームへと

 上がるエレベーターでのこと。
 


 もうすぐ夜になる、午後七時前だった。

 仕事が終わり、駅に着いてエレベーターでホームへ上がり、

 そこからJRに乗り換えるために、別のエレベータに乗った。


 
 初めに私が乗って、すぐ後ろから誰かがパラパラと乗ってきた。

 みんな乗ったのを確認して、扉を閉めるボタンを押した。

 二人乗ってきたので、中にいるのは三人である。



 小さなエレベーターだから、やや息苦しいような感じはあった。

 私は電車で読む小説を取り出すために、鞄に視線を移した。



 程なくホームへ着いたので、私は降りようと前を向いた。

 その時まだ、エレベーターの扉は開いておらず、

 ややあって開いた。




 だが、
いないのだ。自分を含めて、二人しか……。
           


 
 最後に乗ってきた三人目の男が、消えてしまっている。

 同乗していたもう一人は何事も後ろも振り返らず降りていった。

 わかっていることは、それだけ……なのだが。


                  


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 ■投稿:H・Kさん(男性・奈良県)

 ※五つ星級の怖さ、不思議さのある怪談です。多くは出版物に掲載されました。
 ※投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。

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