本当にあった怖い話・不思議な話


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【 五つ星怪談 】







☆━━━━ 【 犬の顔 】 ━━━━☆




 タイに住んで三年目で彼女ができた。

 その彼女の実家に行ったときの話。



 バンコクより六百キロ離れたコンケンという町がある。

 さらに、奥へ五十キロのところにあるウボンラットという村。

 家が五十軒ほどの村で、三日間寝泊まりした。



 夜になると裸電球が部屋に一つしかなく、十二畳ほどの部屋を

 ぼんやり照らすだけで、薄暗く、闇に近い状態だった。



 彼女の隣りに寝ていると、何度となく金縛りが襲ってきた。

 慌てて彼女を起こしても、相手にされずすぐ寝入ってしまう。

 仕方なくうとうとしていると、またまた硬直が襲ってくる。




 とっさに目を開けると、

 
    
     犬の顔をした男が覆い被さっていた。




 驚いて撥ね退けはしたが、あまりの出来事に動けずにいた。

 するとまた、犬の顔の男が寄って来て、よだれを流して私を舐める。

 私はどうやら気を失ったみたいで、気づくと朝の十時頃だった。



 必死で異変をみんなにタイ語で伝えると、みんなは笑うだけ。

 何がおかしいのかと訊くと、その犬の顔の男はその家の先祖とか。

 それを見た人は幸運が授かるとのことだった。


 まだ幸運らしきものは何もないが、あれは日本でいう

 座敷わらしのようなものなのかも知れない。


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 ■投稿:M・Kさん(男性・タイ)

 ※五つ星級の怖さ、不思議さのある怪談です。多くは出版物に掲載されました。
 ※投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。


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