本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







∴‥∵‥∴‥∵ 「 熱いラーメン 」 ∵‥∴‥∵‥∴





 うちの弟がまだ子供だった時の、とてもヘンな出来事。

 その頃、横浜市港北区の今は無きぼろアパートに住んでいた。



 ある日、小学校低学年だった弟が家に帰ると、何やら妙な気配。

 しかし、怪しい我が家ではいつものこと、気にも止めなかった。



 空腹だった弟は、インスタントラーメンを作ろうと台所に立った。

 すると、待っていたかのように、パキッパキッ!

 お馴染みのラップ音がうれしそうに響いた。



 だが、弟はこれもスルー。

 彼にとって、今は火加減が最重要課題だった。



 モノノケの邪魔にもめげず、ラーメンは完成した。

 水の量を間違えたのか、スープは丼から溢れんばかり。

 強引に持とうとしたが、ラーメン屋の親父のように親指は丼の中……。


 
 「熱っちぃぃぃぃぃ!」

 慌てて丼をテーブルに置こうと歩きはじめた、その時だった。

 弟は「はぁ?」というようなモノを見てしまった。

 

 テーブルから斜め後ろに洗濯機が置いてある。

 その上に、高さ30センチほどの小さい爺さんがいた。




 ちょこんと洗濯機の縁に座って、

      ギョロっとした目で見詰めている。





 さすがの弟も、この展開には驚いた。

 何がなんだかわからず、その場で金縛りのようになってしまった。



 金縛りでも、丼に浸かった指は熱い。

 しかし、動くのはコワイ。

 熱い。コワイ。熱いぃぃぃぃぃ!



 指の熱さに我慢できず、叫びながら弟はテーブルに駆け寄った。

 どんぶりを無事テーブルに置き、そ〜っと後ろを振り返る。

 もう、洗濯機に小さな爺さんはいなかった。



 弟にとっては、怖さよりも熱さが勝ったという訳なんだろう。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:cannanさん(女性・神奈川県)
 ■読者の採点 3.44点  

 ◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「ラーメン VS 小さい爺さんの戦い、ラーメンの勝ち!
  あんまり無いラーメン怪談ちゅうわけですね」

  
◆2017.09.15発行 逢魔が時物語メルマガ【お笑い逢魔】より
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