本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







∴‥∵‥∴‥∵ 「 伝言 」 ∵‥∴‥∵‥∴





 父が育った地域は、下町風情の残る東京多摩川の土手っぷち。

 父は近所でも有名なやんちゃ坊主。

 畑からカボチャを失敬するのは当たり前という悪ガキ。



 その日も日暮れまで、田んぼの畦道で友人と遊んでいた。

 そろそろ帰らないと……。

 慌てて帰って来ると、玄関先が煌々と明るく昼間のようだった。



 (……何だこりゃ?)

 不思議に思って、明るく照らす元を見上げた。




 
すると、直径1メートルほどはあろう光の玉が浮いていた。




 それが何かわからず、呆気にとられてボーッと見ていた。

 やがて、光の玉は音もなくすぅ〜と目の前に降りてきた。

 見たこともない、得体の知れない大きな光。



 もちろんホタルであるはずがない。

 だが、不思議と怖くはなく、魅入られるように見ていた。

 光の玉は父の周りを一周すると、空高く飛んで行ってしまった。



 父は面白いもの見たぞと、兄弟に話そうと思いながら家に入った。

 その途端、電話が鳴った。

 電話に出た母親の様子から、それが悪い知らせなのはわかった。



 これは、さっきの光の玉が関係あると直感した。

 知らせは父の友人の母親が急死したとの連絡。



 「息子のことをよろしくね」

 父は、そのおばさんがそう言い残しに来たのだ今も思っている。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:cannanさん(女性・神奈川県)
 ■読者の採点 4.00点 

 ◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「これは怖いっちゅうより、ホコホコする話やなぁ。
  霊の多くは、わしらを見守ってくれてるんとちゃうやろか」

  
◆2017.10.15発行 逢魔が時物語メルマガ【予知にかかわる怪談】より
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