本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







∴‥∵‥∴‥∵ 「 危機一髪 」 ∵‥∴‥∵‥∴





 妙に勘がはたらく時がある。

 私自身はそれを望んでいなくて、むしろ迷惑なのだが。



 でも、目の前の人を救いたいし、後悔したくないから無理をする。

 そんな話。



 埼玉の某施設に実習を言いつかって、二か月間出かけた。

 そこで、他の学生とも仲良くなった。

 何を話すわけでもないが、同じ立場の人はいるだけでありがたかった。


 
 その日の午後、妙に山が騒いでいるような気がして、心持が悪かった。

 夕方、唐突に雷雨がきた。

 他の人とは違って、私はどこか気持ち悪さを感じていた。



 稲光が近づき、雷雲が上空を覆っていた。

 実習に来ていた男子が「ああ、イヤだ、この雰囲気」と言って帰りかけた。



 彼が帰ろうとドアを開こうとした時だった。

 私は何とも言えない衝動にかられて、彼が外に出るのを阻止した。



 その次の瞬間、物凄い落雷に見舞われた。



 施設はすへて停電になってしまった。

 なんと、配電盤に落ちたらしく、それは入り口のすぐ先にある。

 落雷が彼に落ちることも大いにありうる距離だった。



 その場に居合わせたスタッフたちは、全員それを目にしていた。

 だが、非現実的なことを目の当たりにすると何も反応できない。
 
 

 私の不可思議な勘。

 今回は間に合ったみたい……いつも、間に合えばいいのだが。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:立夏さん(女性・東京都)
 ■読者の採点 3.33点 

 ◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「何か一大事がある前にビビッとくるんですか?
  地震の前に騒ぐナマズみたいな力ですやん」

  
◆2017.10.15発行 逢魔が時物語メルマガ【予知にかかわる怪談】より
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