本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







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≪≪≪ 三人組 ≫≫≫
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 夜中に寝ていると、家の前を年配の三人組が喋りながら歩いている。

 スマホの時計は、一時二十分ぐらい。



 「うん? この道で合ってるのか?」

 「たしか、この辺りだろう?」

 何かを探しているようなことをよく通る声で話している。



 うるせぇなぁ! と思いながら、さらに耳を澄ませてみた。

 「この道でなくて、向こうの道じゃないの?」

 女と思われる者が異議を唱えている様子。




 
「そうか、明日なら連れて行けるな?」

      男の声が応え、他の者も同調している声が重なる。





 とにかくはた迷惑なほど、夜更けにうるさい。

 私は起きて四つん這いになり、いったい誰なのか窓から通りを見下ろした。

 しかし、街灯に照らされた辺りには誰もおらず、外は真っ暗。



 私は何となくヤバイと思ったので、そのままそっと床につくことにした。

 さて、大きな町なら自治会というのだろうが、山梨県の片田舎の町では

 組会という小さな組織になる。



 その組長さんから、翌日連絡があった。

 隣組の家のご主人が亡くなったとのことだった。

 組会から葬儀の連絡はたまにあるが、昨夜の変な連中の事が気になった。



 亡くなった人はうちの町内ではなく、奥の通りの家のご主人。

 明日なら連れて行ける、という気になる会話。

 結びつけるのはどうかと思うが、話していた位置関係は符合する。



 亡くなったご主人の葬儀の日に、組会の者はみんな焼香をする。

 その際、見慣れない男女三人組が駐車場の隅に居たのが目撃されている。

 参列者か、また他の葬儀の関係者かと、みんなは思っていたという。



 しかし、三人は知らない間にいなくなっていたらしい。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:うなぎ犬さん(男性・山梨県)

 ◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「謎の会話をしていた深夜の三人組ですか。何者やろ?
  死神たちなのか、単に道に迷ったおっさんおばはんか……」

  
◆2018.02.10発行 逢魔が時物語メルマガ 【聴】にまつわる怪談より
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