本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







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≪≪≪ 覚醒 ≫≫≫
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 これはかなり昔、大阪の東住吉区に住んでいた頃のこと。

 自分は母親の女手ひとつで育てられた。

 母は深夜まで働きに出ており、いつも家には自分と姉だけだった。



 当時は中学生のヤンチャ盛りで、毎晩のように夜遊びしていた。

 その日も深夜一時過ぎに家に帰って来た。



 姉は隣の部屋で受験勉強をしていて、呼びかけても返事がない。

 秋も深まった寒い夜で、冷えた体に布団をかけて寝ようとした。

 すると、急にカーテンが風が吹いたように凄い勢いで開いた。



 窓は閉まっているのに何事だと思った。

 その瞬間だった。

 カキーンと金縛りに遭い、見詰めた窓から目が離せなくなった。



 焦って助けを求めようと、隣の姉を呼ぼうにも声が出ない。

 何が何だか理解できないまま、視線が捉えている窓を見ていた。




 
すると、徐々に顔らしき物が浮かんでくる。




 数秒もしない間に(男の顔だ!)と理解した。

 怖かったので、何度も姉に助けを求めようとしたが声は出ないまま。



 どうなるのか、どうしたらいいのか、わからなくなった。

 「いい加減にしろ!」と自分では叫んだつもりだった。

 これが効いたのか、男は物凄い形相で睨んで消えた後、金縛りが解けた。



 慌てて隣の姉の部屋に駆け込み、事の次第を話した。

 驚いたことに、姉は冷静な顔で信じられないような話を返してきた。



 姉の部屋では、毎日ベッドの周りをグルグル歩き回っているらしい。

 ベランダには頻繁に気配がしているというのだ。

 早々に姉の部屋を追い出され、怖いので照明やテレビを点けて怯えていた。



 やっと、母が帰って来たので、起きた怪異のことをもう一度で話した。

 すると、母は仕方ないわねという表情で、とんでもない告白をした。



 今まで、そんな霊現象のことを話しても信じないと思っていたらしい。

 話しても怖がるだろうから、可哀想で言わなかっただけだという。



 どうやら自分の家族は、みんな「見たり」「感じたり」するようだった。

 自分も、この日以来霊感が覚醒したようで、度々怖い思いをしている。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:にゃん吉さん(男性・東京都)

 ◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「最後に覚醒して、家族全員霊感持ちになったわけですね。
  お金持ちやったらええけど、霊感持ちではなぁ……」

  
◆2018.03.10発行 逢魔が時物語メルマガ 【縛】にまつわる怪談より
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