本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







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≪≪≪ 青い影 ≫≫≫
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 実家は大阪の寝屋川市にあり、ラップ音がすごかった。

 パシッ! バキッ! という何かが折れるような異音はもちろん、

 トトトトト……と、何かが走り抜ける音が屋根裏でしていた。



 日常的に音がしていたので、ネズミかと思っていた。

 異音も、昼間暖まった木が夜に冷えて鳴ってるのだと思っていた。

 だから、当時はまったく気にもしていなかった。



 中学に進学したある夏の暑い日。

 学校から帰って、テレビを見ながらベッドで横になっていた時だった。



 徐々に足が痺れてきて、両足がん無くなっていく感覚に襲われた。

 (あ、来たっ!)と思ったときはもう遅かった。

 体がバキッと動かなくなっていた。



 隣の部屋では、姉が同じ番組を見ている音がはっきり聴こえていた。

 体が動かないまま(夢じゃない、これは夢じゃない)と思っていると、

 背後から何かが近寄ってくる気配があった。




 
全身、青い影……

 ということだけは、なぜか理解できた。




 顔は見えないのだが、二十代半ばの細面のイケメンだとわかる。 

 声にならない声で、階下にいる母へ叫んだりだが、反応なし。

 その間にも、影はどんどん近づいて来た。



 まさに、影が覗き込もうとした瞬間、金縛りが解けた。

 転がるように階段を駆け下り、母に大声で文句を言った。

 しかし、母はまったく自分の声が聴こえなかったという。



 姉にも相手にされず、そのまましばらく怖いまま過ごした。

 相変わらずラップ音は鳴っている中、月日は流れていった。



 やがて自分も大人になって就職し、その家から近くに住み替えた。

 やっと引越しも終わった新居で、姉と母がヘンな話をしていた。



 姉「あの人、家の前までついて来てたわ」

 母「そうやろ、なんか寂しそうに見てたなぁ」

 姉「でも、家には入れないみたいやったね」

 私「???」



 母は自分たちがまだ幼い頃から、青い影の存在を知っていたらしい。

 よく父が昼間帰ってきたのか、と勘違いしたそうだ。

 姉も物心がつく頃には遭遇していたという。



 あの青い影はいったい誰だったのか。

 今はどうしているのか、不思議と恐怖感はなかったのだが……。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:まるちゃんさん(男性・大阪府)

 ◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「赤影は忍者やけど、青影……何やったんですかね。
  これで家族みんなが遭遇したらしいけど、無毒やからええか」

  
◆2018.03.20発行 逢魔が時物語メルマガ 【縛】にまつわる怪談より
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