本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







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≪≪≪ 幽霊の噂 ≫≫≫
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 国道158号線は、福井市から松本市まで約250kmの道路。

 冬は凍結や雪崩などで走るには気の遣う道路だが、

 新緑や紅葉の季節は美しい道路でもある。



 福井市から50kmほどの九頭竜川に『仏原ダム』がある。

 この辺り、昔から女の幽霊の噂があった。




 夜中に車で通ると、女の幽霊にダム湖に引き込まれるという。




 昔、知り合いが、このダム湖畔を走行中に転落した。

 わずかに残る土の上に転落し、ダム湖への沈没は免れた。

 ただ、この事故多発地点は、ほぼ直線で見通しが良い。

 普通に運転していれば、転落するような道路ではない。



 「なんで あんな直線で落ちたんや?」

 「いや、気がついたらダム湖の方へ向かっていて、

 誘われるように転落してしもたんや」



 幽霊を目撃したでもなく、居眠りでもない。

 なぜか、転落してしまったとのことだった。



 そしてついに、私はある事実を隣のおばさんから聞いた。

 この仏原ダムの近くに『中龍鉱山』という所があったという。

 鉱山が最盛期の頃は、五千人もの鉱山労働者の町があった。



 酒場、映画館はもちろん、女郎屋まであったという。

 その女郎屋から、時々女郎が逃出すことがあった。

 そして必ず、この仏原ダムの辺りで捕まったそうだ。



 ある者は捕まって、再び女郎屋へ連れ戻された。

 ある者は断崖だった九頭竜川へ身を投げて命を絶ったという。



 おばさんの話から、中龍鉱山の光と闇の歴史を知った。

 幽霊の噂がつながった。

 浮かばれない女郎たち……これは本当の話なのかも知れない。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■ゴリラさん(男性・福井県)

 
◆雲谷斎のイッチョ噛み
 「おいらん淵に似た噂の場所なんですねぇ。
  発展の裏には、必ず封印された黒い歴史があるんや」


 
◆2018.06.30発行 逢魔が時物語メルマガ【異】にまつわる怪談より
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