本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







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≪≪≪ 区画整理 ≫≫≫
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 大阪の上町台地がある天王寺区辺りは寺や坂が多い。

 とある坂道に、小さなマンションが建っている。



 知人がその坂を深夜に通っていた。

 すると、マンションから白い何かが無数に突き出ていたという。

 何だろうと、よく見上げてみてゾッとした。




 それは無数の手で、ゆらゆらと揺らぎながら突き出ていた。




 まさかと思った。目の錯覚だろうと思うようにした。

 しかし別の日、タクシーの運転手が同じことを言うのだ。



 前から建っているマンションだが、そんな奇怪な話は初耳だった。

 近くに住む友達にそんな話を振ってみた。

 「ああ、それは知ってる」と言う。



 「じつはな、夢枕に何度も死んだお母ちゃんが立つんや。

 喉が渇いた、喉が渇いたって言うんや。何でやろと思てたんや。


 あのマンションの隣のお寺にうちの墓があるんやけど、

 寺の息子が跡取りになってから、お墓の区画整理しはったんや。


 綺麗にしたんはええけど、多分ちゃんとせんかったんちゃうかなぁ。

 それからや。ヘンな噂が出たり、お母ちゃんが夢枕に立つのは」



 マンションの横の寺は、真田幸村に関連があるという。

 お墓の区画整理をした後、寺の前に史跡であるという石碑が建った。

 観光客を呼び寄せるために綺麗にしたのだろう。



 無数の手は、そのお墓で眠っていた方々ではないのか。

 すべての手は、その墓地に向かって伸びていたという。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■garuさん(女性・大阪市)

 
◆雲谷斎のイッチョ噛み
 「お寺さんやったらちゃんと供養してから工事するやろにねぇ。
  お墓の住人もみんなマンションに引越ししたちゅうこっちゃ」


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