本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







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≪≪≪ 吊り革 ≫≫≫
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 夜十時頃、大阪の市バスで職場から自宅に向かっていた。

 お客は数人で、いつも通り運転席の後ろに座った。



 文庫本を取り出して読もうとするのだが、何だか気が入らない。

 同じ行を何度も読んでしまう。

 仕方なく文庫本をあきらめ、ふと気配を感じ背後を振り向いた。




 すると、バス中央付近の吊り革に、右腕だけがぶら下がっている。




 輪を握る指から肘までがそこにあった。

 落ち着かないのはこれだったのか。

 ドキドキしながらも、そっと前に向き直った。



 降車時に、もう一度振り返ってみた。

 当然といえば当然だが、もうそこには何もなかった。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■ooruriさん(男性・大阪府)


 
◆雲谷斎のイッチョ噛み
 「吊り革に手を忘れて降りてしもた人がおったんやろか?
  そういうのを手落ち、手抜きというのかも知れん」


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