本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







人でも霊でもないモノの怪異
【妖】にまつわる怪談



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★★★ 宴会 ★★★
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 四歳の夏頃だったと思う

 埼玉県Y市の家で寝ていると、深夜、突然目が覚めてしまった。



 同じ部屋に寝ている親、兄妹は当然ぐっすり眠っている。

 もう一度眠ろうと目を瞑るが、どうしても眠れない。

 右に左に寝返りを打っていたが、ふと窓の方へ頭が向いた。



 その夜は月が出ていたのか、カーテンの外はとても明るかった。

 ところが、そのカーテンに「何か」が映っている。

 何体もの影がくっきりと、カーテンに映し出されていたのだ。



 驚いたのは、影たちは手に手に扇を持ち、

 踊ったり手拍子をしたり、楽しく宴会でもしているようだった。



 しかし、虫や蛙の鳴く声は聞こえてくるものの、

 窓のすぐ向こう側で行われている宴会の音や声は耳に届かない。



 しかも、その影になっている者たちは異様だった。

 牛みたいな角のある頭で、体は人型だったり、

 鳥のように小さな体で、クルクルと弧を描いて飛んでいたり。



 まるで、モノノケたちの宴会のようだった。



 しばらく唖然と見ていたが、幼い私でもこれは有り得ないと思った。

 (これは夢だ! 夢に違いない……)

 急いでぎゅっと目を瞑り、そのまま寝ようとした。



 これが夢なら、再び眠ろうとするもおかしな話だが、

 私はとにかく眠らなくちゃ! と強く思ったのを覚えている。



 しかし気になるので、やはり眠ることはできなかった。

 また窓の方に目をやると、宴会は続いている……。

 それを三、四回繰り返したが、いつのまにか朝を迎えていた。



 母が開けたのか、カーテンは開かれていた。

 昨夜、影を見た辺りを調べたが、痕跡は何も残っていなかった。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■いくさん(女性・埼玉県)

 
◆雲谷斎のイッチョ噛み
 「モノノケの皆さんもいろいろ辛いことがあって、宴会でも
  せんとやっとれんのでしょう。貴重な目撃例ですよ」


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