本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







有り得ないものが見える怪異
【視】にまつわる怪談



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★★★ ベビーカー ★★★
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 車の免許を取るために、大阪のYドライビングスクールに通っていた。

 教修を終えた午後、近鉄八戸ノ里駅へ向かって歩いていた。

 途中まで来ると、ベビーカーを押している小さな子を見つけた。



 二歳児ほどの幼い男の子が、道の向こう側から横断をはじめている。

 子供が押すにはベビーカーは大き過ぎて、ヨタヨタ歩いている。



 それだけでも危険だが、ダンプカーが向かって来ている。

 ドラマのような危険なシチュエーション。

 周りに保護者はおらず、ダンプは接近を続けている有り得ない状況。



 正直、関わり合いたくなかったが、後で後悔もしたくなかった。

 ダンプとの距離は切羽詰っている。

 私は迷わず子供を助けに駆け寄った。



 あと少しで子供に手が届く……その時、男の子は嘘のように消えた。



 路上には、私とベビーカーだけが残った。

 慌ててベビーカーを掴んで、先の歩道まで駆け抜けることができた。

 何事もなく、ダンプは走り去った。



 手元の水色のベビーカーをガードレール脇に置き、辺りを見回す。

 普段と変わらない昼下がりの光景があるだけ。

 私は訳がわからないまま、その場を立ち去るしかなかった。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■花屋14代目さん(男性・奈良県)

 
◆雲谷斎のイッチョ噛み
 「すごい! 人助け、というか幽霊助けやがな。
  その男の子のユーレイ、悪戯にしては悪意があるんちゃう?」


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