本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







突然起こる硬直の怪異
【縛】にまつわる怪談



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★★★ てっちゃん? ★★★
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 私には娘が一人いるが、娘が二歳の時に下の子供を流産した。

 生まれてきたら哲郎と名付けようと思っていた。

 だから、胎児ネームは「てっちゃん」。



 てっちゃんを亡くした時は、悲しくて悲しくてよく泣いていた。

 しかし、時間が経つにつれ、なんとか心の傷も癒えていく。

 娘も可愛い盛りだったので、てっちゃんの事を少しずつ忘れていった。



 娘の幼稚園入園の夜、不思議な事が起きた。

 夜中に、目が覚めた。




 おもちゃのレゴブロックが入ったバケツの蓋が、カタカタ鳴っている。




 (今、鳴ったよね……)

 寝ぼけ眼でそう思ったが、そのまま眠ってしまった。



 朝になって目覚め、音のことを思い出してバケツの蓋を見た。

 きちんと閉めてあったはずの蓋が、斜めにズレている。

 考えると怖いので、気にしないようにスルーした。



 しかし、不思議な事はその後も続く。

 ある時は、畳の上をボールが弾む音で目覚めた。

 見ると、おもちゃ箱の中から勝手にボールが出ていたりした。



 机の上の本が、夜中にバサッと落ちたりもした。

 寝ていると、襖がスウーッと十五センチくらい開いたりもした。

 もう、私の中では勘違いでは済まないレベルになっていた。



 そこで、私はこう思うことにした。

 てっちゃんが、寂しくて遊びに来ているのだ、と。

 おもちゃで遊びたくて、来ているのだ、と。



 そんなある日、金縛りにかかり目覚めてしまった。

 枕もとを誰かがバタバタ走り回っている。



 私はピンときた。

 (てっちゃん、寂しいの? おいで)

 心の中でそう言って、両手を広げるイメージを描いた。



 すると、枕元から見えない何かが近づいて来る。

 てっちゃんかな? と思った途端。



 耳元で知らないおっさんが、「ううう〜」と低い唸り声を上げた。

 おまえ、いったい誰だ?




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■フクさん(女性・岐阜県)

 
◆雲谷斎のイッチョ噛み
 「参った! このドンデン返しは天国と地獄やなぁ。
  てっちゃん、声変わりしてしもたんやろか? んな訳ない」


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