本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







∴‥∵‥∴‥∵ 「 口止め 」 ∵‥∴‥∵‥∴





 子供の頃に見た夢。

 家族で団欒している夢の中で、ゴト……と物音がした。



 泥棒かと父を先頭に、母、姉、私がついて様子を見に行った。

 すると、座敷のガラス越しに、さっと黒いものが動いた。

 自分しか気づいてないので、恐る恐る座敷の方に回った。




 それは……
黒いフードを被った死神だった。




 口から下しか見えない皮膚が、青白く不気味に光っている。

 しわしわで、まるでお爺さんのような感じだった。



 私は怖くて固まっていると、そいつは私をガッと掴んだ。

 しゃがれた声で「イ ウ ナ ヨ」と耳打ちした。

 「イ ッ タ ラ コ ロ ス ゾ」とも。



 怖くてすぐに家族の元へ走ったが、当然言えなかった。

 (これは夢だ、これは夢だ、これは夢だ……)

 と、自答しているところで目が覚めた。



 起きたら心臓が、異様なほどバクバクしていた。

 夢の中ではあるが、死神のリアルさは身震いするほど怖かった。



 それからしばらくして、本当に父が亡くなった。

 ずっと病気がちだったが、夢の中の死神に連れていかれたのかも。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:ぐーてぃさん(女性・愛知県)
 ■読者の採点 4.00点 ★★★★ 

 ◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「ありゃ、死神のおっさんに口止めされたんですか。
  ちゅうことは、間違ぉてちょっと早よ来てしもたんやろか」

  ◆2017.06.15発行 逢魔が時物語メルマガ【夢にかかわる怪談】より
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