本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







∴‥∵‥∴‥∵ 「 黒い車 」 ∵‥∴‥∵‥∴





 その夜はなぜか、なかなか寝つけなかった。

 ベッドの中で携帯をいじりながら、イヤホンで曲を聴いていた。



 すると、突然曲が止まってしまう。

 故障かな? と思って起き上がったときだった。




 
ズ〜ン! と空気が重くなった。




 これはまずいと思い、近くにあった塩を持って布団に入った。

 すると、今度は目が閉じられなくなる。

 同時に、自分の周りがどんどんと賑やかになっていく。



 騒がしいといった方が合っているかも知れない。

 「やばい、やばい、やばい……」

 だんだん焦ってきて、怖さだけが増していく。



 と、急にモワッとした感じがして、自分の右半身に異変が起きた。

 体の中に染み込むように、横から女の子がズブズブと浸入してくる。

 やばい! と思ったときは体が動かなくなった。



 頭痛もしてきて、もうだめだと諦めたとき。

 なんと、右半身に黒くて短いリムジンみたいな車が通った。

 車が通った途端、体はスウッと軽くなって頭痛も和らいでいた。



 面白いのはその朝。

 母にこの話をしたら、驚くべきことを言う。



 母は私が大きな蜘蛛の巣に引っ掛かっている夢を見ていたそうだ。

 私が死にそうになっているので、助けようと必死になっていた。

 すると、黒い車が飛んできて蜘蛛の糸を引き千切ってくれたというのだ。



 その車は、亡くなった曾お爺さんのものと同じ車だったという。

 そして、その日はまさに命日だったそうだ。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:かりあさん(女性)
 ■読者の採点 5.00点 

◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「気色悪い金縛りの話かと思たら、黒い車が大活躍ですやん。
  いちばんええとこ持っていったのは、曾お爺さんちゅうことですね」


  
◆2017.06.15発行 逢魔が時物語メルマガ【夢にかかわる怪談】より
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