本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







∴‥∵‥∴‥∵ 「 パパは緑 」 ∵‥∴‥∵‥∴





 長男がまだ三、四歳の頃。

 埼玉県日高市にある幼稚園から帰ってくる長男がヘンだった。

 ほぼ毎日、二階へ上がる階段を見詰めて、何やら楽しそうに話している。



 まだ次男は生まれてなかったので、一人遊びだと思っていた。

 その日の午後も、いつもと同じように一人遊びをしている。



 「何をして遊んでいるの?」

 妻は特に不審にも思わず、子供に訊いた。

 長男の口から放たれた返事に、心の底から驚愕した。




 「ここに
緑色のパパがいるの。いつもいるよ。だから遊んでんの」




 この出来事を六歳になった頃、もう一度長男に訊いてみた。

 「覚えているよ! 階段の真ん中位ぐらいに緑色のおじちゃんがいたの。

 そのおじちゃんは『パパ』なんだよ」



 長男は続けた。

 「いつもそこにいて、パパやママが階段を上って行く時、

 ぶつかっちゃう! あぶない! って思っていたの。

 だけど通り抜けていくから安心していたんだ。

 家の中は階段にいて、外はいつも僕の近くにいたよ。

 隣のアパートの二階にもいるよ。今はたまにしか見ないけど」



 その後、次男が生まれ、その子も二歳半になった。

 じつは、次男もどうやら見えているような……。



 何かあれば、誰もいない階段を見て手を振ったりかる。

 外では長男が言っていたアパートの二階をじっと見詰めている。

 そのアパートの前を通る度に、必ず手を振る。



 気になることが一つ。

 動物園やテレビでゴリラを見て、「あっ! パパだ!」と言う。

 しかも、ゴリラのようにウホウホして反応している。



 いつもいるという『緑色のパパ』と何かがつながっているのか……。

 もう少し大きくなったら、次男にも訊いてみようと思う。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:ブブさん(男性・埼玉県)
 ■読者の採点 3.00点 ★ 

 ◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「うわーっ、子供だけに見えてるんや!
  緑色やなんて、それプレデターがおるんとちゃいますのん?」

  
◆2017.05.15発行 逢魔が時物語メルマガ【写真にかかわる怪談】より
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