本当にあった怖い話・不思議な話


【 メルマガ怪談集 】







∴‥∵‥∴‥∵ 「 録音テープ 」 ∵‥∴‥∵‥∴





 私の通っていた横浜市の女子高は、かなり長い歴史がある。

 学校には、代々伝わる『知ると不幸が訪れる七怪談』があった。

 その一つに、『呪われた305号室』というものが。



 私のクラス、高等部の三年三組がこの教室を使っていた。

 怪異はいくつも伝わっていた。



 生徒たちが話している前を白い影が通り、そのまま掃除用具箱に消える。

 ぶら下げてある手鏡が、風もないのにひとりでに揺れる……などなど。



 ある日、私たちは隣の302号室で、創作ダンスの練習をしていた。

 問題の305号室では、同じグループの二人が使う曲の録音をしていた。

 しばらくすると、二人が血相を変えて302号室へ逃げ込んで来る。



 何事かと話を訊くと、とにかくテープを聴いてくれと言う。

 何のことかさっぱりわからず、とりあえずテープを聴き始めた。

 それは、曲が流れ始めてすぐだった。




 
ゴン、ガゴン、ボゴゴ……! 叩くような音が録音されている。




 明らかにラジカセのマイクあたりを叩いたり、引っ掻くような音。

 それが延々と続く。

 私たちは言葉を失い、その場に凍りついた。



 その音は低く、重く響いてきて、とても怖かった。

 もしかして、怖がらそうと彼女たちの自作自演では? と疑った。



 だが、疑がったことは間違いだった。

 彼女らは脂汗をかき、血の気のない引きつった顔をしている。

 今にも、ギャーっと叫びそうな顔つきだった。



 テープは、すぐさま焼却炉に放り込んで処分した。

 炎は浄化する……ということを信じて。




 投稿のストーリーを変えることなく、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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 ■投稿:cannanさん(女性・神奈川県)
 ■読者の採点 3.50点 ★ 

 ◆雲谷斎のイッチョ噛み
  「マイクを直接叩くと、確かに低いくぐもった異音がしますよね。
  ちゅうことは、録音してる時に目に見えん何かがおったんやろか」

  
◆2017.05.02発行 逢魔が時物語メルマガ【音にかかわる怪談】より
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