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【 逢魔が時物語メルマガ 】
episode. 11






実話怪談×小説

  どこにも無い怪談メールマガジン「逢魔が時物語」。
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          episode.11「仮眠地獄」
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 彼は地方都市の営業マンで、仕事には車を使っていた。

 その日も営業でお客さんの所へ商談に行った。
 午後遅くに客先を辞し、会社に戻ろうと走っていた。
 周りを山に囲まれた田舎なので、いきおい山中を通って帰路につく。
 
 その帰り道、寝不足でもないのに急に睡魔が襲ってきた。
 このまま運転するのは危険なので、車を路肩に停めて少し仮眠することに。

 山の中でもあるし、あまり人も車も通行するところではない。
 静かな場所だったので、かえってそれが熟睡を誘ってしまった。

 眠りに落ちたのは午後四時ぐらい。
 季節は冬だったので、辺りは薄暗くなっていた。

 どのぐらい眠ったのか、点けっ放しのラジオの音で目が覚めた。
 と、その時、運転席の窓ガラス。
 すぐ目の前に、居た……。



 無表情の女が、じっと車の中を覗きこんでいる。
 



 (はぁ? 誰……?)と思った。
 慌てて置き上がり、もう一度そちらを見ると姿はぷっつり消えていた。

 初めは、たまたま通りがかった地元の人かと思った。
 見知らぬ車が停まっているので、不審に思ったのだと。
 別にヘンだとも思わず、その場を離れて走り出した。

 真っ暗な山道を運転している時だった。
 さっきの出来事をぼんやり考えていたのだが、うん? と思った。

 車を停めていた路肩の向こうは崖になっている。
 人ひとりも通る隙間はないはず。
 女がそこに立って車の中を覗けるわけがない。

 あれはいったい何だったのか……。

 後日、同じ客先でその話をした。
 「よく、あんな場所で昼寝なんかできるなぁ」
 一笑に伏されてしまったが、その後とんでもないことを聞かされた。

 その崖っぷちの場所、これまで何人もが自殺しているという。



 
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 episode.11「仮眠地獄」 投稿:yuupostさん(男性)
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 電子本「逢魔怪奇探偵団」は、実話怪談投稿を元に雲谷斎が大幅に読み物として執筆。





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