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episode. 16






実話怪談×小説

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        episode.16「妹の予知夢」
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 彼が母親の事故の予知夢を見てから、数か月経った頃。

 彼には七歳離れた妹がいるのだが、また不思議な夢を見たというのだ。
 今度は、妹がバイクにはねられる事故の夢だった。
 まるで、その場にいるかのように生々しい夢だった。

 (またかよ……今度は妹とは)
 前回のこともあったので、彼は恐怖を覚えた。

 母親の予知夢の話は妹にしていない。
 言っても信じないだろうし、現に当事者の母親も偶然だろうぐらいにしか
 思っていなかった。

 しかし、黙っている訳にはいかない。
 その日の朝、妹にはっきりと伝えた。

 「お前さぁ、今日、事故に遭うかも知れないから、いつものバス停から
 バスに乗っちゃダメだぞ! 乗るなら、一つ先のバス停にしろ!」

 言っても無駄とわかっていても、放っておくことはできない。
 かなり強い口調で彼は妹に伝えた。

 (はぁ? お兄ちゃん、何言ってるの……)
 妹は予想通りきょとんとした顔をするだけ。

 そんな彼の警告を信用するはずもなく、ハイハイと言って出かけた。
 妹はいつものバス停からバスに乗るため、国道を渡っていた。
 信号は青だったが、バイクが突然左折してきた。



 妹は立ち竦んでしまい、バイクにはねられた。
 



 彼が電話で事故の知らせを聞いた時、『夢』というものが心底怖ろしい
 ものだと思った。

 事故も心配ではあったが、また、夢と同じことが現実に起きてしまった
 ことが空恐ろしく、崩れ落ちそうになった。

 幸い、妹も軽傷で済んだ。
 彼が見た夢は霊的な現象だったのか、予知という不思議な力だったのか、
 正直なところはわからなかった。

 ただ、どうあっても運命は変えられないことも事実だと知った。
 それ以降、このような夢を見ることはないらしい。
 今は事故もなく、平穏な日々が続いているという。



 
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 episode.16「妹の予知夢」 投稿:H・Kさん(男性・愛媛県)
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 電子本「逢魔怪奇探偵団」は、実話怪談投稿を元に雲谷斎が大幅に読み物として執筆。





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