本当にあった怖い話・不思議な話


【 逢魔が時物語メルマガ 】
episode. 3






実話怪談×小説

  どこにも無い怪談メールマガジン「逢魔が時物語」。
 その中から、実話怪談を掲載します。





まもなくPDF電子本が生まれます!
(実話怪談×小説×画像×動画)







 ─────────────────────────────── 
 
        episode.3「泥棒かも・・・」
 ───────────────────────────────



 当時、彼女はある男性と同棲していたらしい。
 住んでいたアパートは、やたら野良猫が集まるアパートだった。

 なんでも、『猫の集まる所は、地盤の中に水脈があって、霊気が
 溜まりやすい所』と彼女は聞いていた。

 だからこそ、不思議な世界の扉が開いたのかも知れないと思って
 いた。

 パートナーの男性が出かけていたある晩のこと。
 彼女がいつものように夕食を作っていると、何か異様な気配がする。

 その気配の方をに目を遣ると、誰か窓を開けようとしている手が
 見えた。

 少しだけ窓を開けていたのだが、その窓を少しずつ広げようとして
 いる。
 (あっ、泥棒かも・・・!)
 彼女はびっくりしたと同時に恐怖を覚えた。

 すぐにでも窓を閉めて、鍵もかけなくっちゃ!
 そう思ったものの窓際に走っていく勇気は無い。

 迷った挙句、思い切ってそっと玄関を出て、その窓のある所の
 様子を見てみることにした。

 足音を忍ばせて、気づかれないよう窓が見える所まで行く。
 ところが、誰もいない。
 逃げたり隠れたりする場所は無いのに、人の姿はどこにも無かった。

 (あれー、おかしいなぁ・・・)
 確かに窓を開けようとしている手を見たのに、と訳がわからな
 かった。

 気のせいではなかったので、冷静になってよく思い出してみた。
 確かに、手は見えていた。
 ただ・・・模様入りの刷りガラス窓の外に、人の影を見た記憶はない。



 窓を開けようとしている『手』だけが
 
                  そこにあった、ということか。



 それは、外から窓に伸ばした右手で開けていた。
 親指まできれいに見えていた。
 つまり、手首から内側へ曲げているということ。

 しかし、手首から続くはずの腕の部分、そして体や頭も見えな
 かった。

 覚えているのは玄関を出る瞬間、窓からその手がスゥゥゥ~っと、
 蛇のように夜に消えていったことだけだった。



 
───────────────────────────────
 episode.3「泥棒かも・・・」 投稿:suzanさん(女性)
 ───────────────────────────────
 電子本「逢魔怪奇探偵団」は、実話怪談投稿を元に雲谷斎が大幅に読み物として執筆。





メルマガ登録(無料)はここから