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episode. 4






実話怪談×小説

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         episode.4「コツコツ」
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 彼女がまだ子供の頃の出来事らしい。
 その日は田舎のお盆で、同い年の従兄弟が二人泊まりに来ていた。

 久々の再会ということもあり、花火をしたりスイカを食べたり、
 思う存分遊びまくっていた。

 彼女の実家があるのは、田んぼや畑の中にぽつんぽつんと
 農家が建つような長閑な地域。

 いくら子供が遅くまで騒いでいても、近所には迷惑がかからない。
 それを良い事に子供らだけで寝ることにした。

 夜中まで大騒ぎしていると、一緒に寝ることになったまだ若い
 おばちゃんが声を低めて怖がらせた。

 「夜にいつまでも騒いでると、怖いもんが来るよ~~!」

 そんな脅し文句は冗談に決まっているので、余計にゲラゲラ笑う。

 笑いやおしゃべりが途切れ、一瞬みんなが静かになった瞬間だった。
 みんなの視線が一斉に、部屋の窓に吸い寄せられた。
 それはまるで、視線が引力を受けたかのようだった。

 みんながが窓を見た途端だった。
 少し曇った暗い窓の上方に、想像もしなかった異変が起きた。



 屋根側から一本の手だけがスゥゥゥゥ~と、
              滑るように降りてきた。



 窓の中ほどでガラスを『コツコツ』と叩き、また音もなく上に戻って
 消えたのだ。
 子供たち全員、それにおばちゃんも目撃してしまった。

 有り得ないものを見てしまったみんなは、瞬時無言となったが、
 次の瞬間、今まで騒いでいた以上の悲鳴を張り上げた。

 その声に驚いた家人が、血相を変えて窓とは真逆の家の中からみんな
 駆けつけて来た。

 子供たちは口を揃えて怪異を報告したが、家人たちは笑うばかりで
 誰も信じようとはしなかった。
 
 「いつまでもうるさくしてるからでしょ、早く寝なさい!」

 結局は怒られる羽目になってしまったが、お盆の夜の不可解な出来事
 の答えはわからないままになった。



 
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 episode.4「コツコツ」 投稿:キャロライン吉田さん(女性)
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 電子本「逢魔怪奇探偵団」は、実話怪談投稿を元に雲谷斎が大幅に読み物として執筆。





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