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【 逢魔が時物語メルマガ 】
episode. 9






実話怪談×小説

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         episode.9「恩讐の路肩」
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 知り合いの霊感がある奥さんが体験した話らしい。

 ある年のお盆休みに、二人で帰省することになった。
 愛知県の嫁ぎ先から福井へ帰るため、名神高速を走っていた。

 夏空が広がる快晴で、道路渋滞もない快適な帰省ドライブだった。
 車が関が原インターの辺りを走っていた時。

 「キャッ!」
 突然、助手席の奥さんが悲鳴を上げた。

 両手で顔を隠して上半身を前へ倒し、窓から隠れるように俯いている。
 「また、何か見えたんか?」
 運転席のご主人が冷静に問う。

 奥さんは無言で何度もうんうんと頷いた。
 車内に重い空気が流れた。お互い無言のまま、そのまま走り続けた。

 「今日は何を見たん?」
 頃合いを見て、ご主人が奥さんにと尋ねた。

 少し落ち着いた様子の奥さんが、やっと答えた。



 「高速道路の両方の路肩に、ズラ~と落武者が並んでいたのよ」
 


 ざんばら髪で血塗れの落武者が、虚ろな目でこっちを見詰めていた
 らしい。

 「……そうか」
 ご主人は一言返しただけで、また無言で走り続けた。

 奥さんは、こんな特異体質のため、絶対に運転免許は取らないらしい。



 
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 episode.9「恩讐の路肩」 投稿:ゴリラさん(男性・福井県)
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 電子本「逢魔怪奇探偵団」は、実話怪談投稿を元に雲谷斎が大幅に読み物として執筆。





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