本当にあった怖い話・不思議な話


実話怪談






逢魔が時物語メルマガに掲載した実話怪談投稿です








「放送部員」



 中学二年の頃、放送部員だった。


 その日、文化祭の出し物の練習のため、休日だったが学校に行った。
 ある教室を借りて、放送劇の練習のため機材の準備をしていた。


 何人かの放送部員で、わいわいとしゃべりながら進める。
 ふと、みんなの会話が途切れ、部屋中がシーンとなった。 


 そのとき、機材のスピーカーから怖ろしい声が聞こえた。





 
『人殺しっ!』
 たった一言、大音響で女の叫び声がしたのだ。





 一瞬、訳もわからず全員固まった。
 もちろん部員の声ではない。そのときはみんな無言だったから。


 「何……今の、何?」
 誰かが少し震える声で訊く。


 どのスピーカーから流れてきた音声なのか特定しようとした。

 その時はまだ、いずれかのスピーカーにラジオの電波が飛んできて
 混線したのだと思っていた。


 しかし、有り得ない事実が判明した。
 全ての機材に、まだ電源が入っていなかったのだ。


 結局、叫び声は一回きりで、原因はまったく不明だった。
 あの時……まさかどこかで女の人が殺された!?


 だとしても、それがなぜスピーカーに乗ったのか……。





  投稿 ぽんこさん(女性・東京都)
 ※メルマガ等掲載にあたり、雲谷斎が原文を全面的に訂正執筆しています。









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