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実話怪談






逢魔が時物語メルマガに掲載した実話怪談投稿です








#21 電車の眠気



 東京のYさんはシングルマザーで、息子と娘と住んでいる。

 家族は霊感がある者もいて、霊感度を数値化すると自分が30%、
 娘70%、息子0%の内訳。

 ただ、この霊感ゼロの息子の奇妙な話だ。
 息子は電車に乗るとヘンなことが起きるらしい。

 ある日、小田急線に乗り、新宿を出て箱根方面に向かっていた。
 途中の「相模大野」という駅が大きいジャンクション(分岐点)
 になっている。

 この駅に差し掛かったとき、
 息子はいきなり猛烈で抗えない眠気に襲われた。

 本人の言によると、ほんの数分ウトウトしたらしい。
 重たい瞼を開くと、車内の雰囲気が一変していた。




 
座っている生気の無い人々が視界に入ってきたのだ。



 えっ! と思うと同時に、急に眠気から覚めた。
 正気に戻ると、居るのはどこにでもいる普通の乗客たちだった。

 それだけではない。
 息子が乗っている電車、出発したはずの新宿行きだったという。


 後日、これとよく似た事象がもう一度起きる。
 それは通勤に使っている常磐線でのこと。

 その時もシートで抗えないウトウトに襲われた。
 本人の弁ではやはり数分の感覚だった。

 ところが時間が一時間単位で過ぎていた。
 こちらは時短なので、ありがたかったというのだが……。





  投稿 Y・Мさん(女性・東京都)
 ※メルマガ等掲載にあたり、雲谷斎が原文を全面的に訂正執筆しています。







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