本当にあった怖い話・不思議な話


実話怪談






逢魔が時物語メルマガに掲載した実話怪談投稿です








「猫の復讐」



 この話はT・Mさんという男性が体験したこと。


 当時、築15年の安アパートに住んでいた。
 そのアパートは、野良の老猫の散歩道でもあった。


 玄関扉は開いていることが多く、猫はするりと入れる。
 その老猫は白と黒の薄汚い毛並みで、オスメス不明だった。


 白の部分の多くは灰色に汚れ、厳密には黒と白と灰の三色。
 半年以上、理髪店に行かない独身者のような毛並みだった。


 ただ、この老描は消化器系が衰えているようだった。
 塀の片隅で、カレーのような便を頻繁にしていた。


 そんなある日、アパートに帰ってきた私は階段のそばにいた
 老猫と鉢合わせした。


 汚い猫なので、睨みつけてシッ! と追い払う。
 そして、私は階段からいちばん離れた自室に入った。
 その翌日、奇妙な仕業を目にした。




 私の自室の前に、猫らしき
(ふん)が置かれていたのだ。




 糞をしたという表現ではなく、部屋の真ん前に置かれていた
 という表現がぴったりだった。


 猫は邪険にした者の住まいを覚えるものなのだろうか。
 そして、怒りのメッセージを託す手段を持っているものなのか。


 その日から、猫よけスプレーを部屋の前に撒くようになった。





  投稿 T.Mさん(男性)
 ※メルマガ等掲載にあたり、雲谷斎が原文を全面的に訂正執筆しています。









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