本当にあった怖い話・不思議な話


実話怪談






逢魔が時物語メルマガに掲載した実話怪談投稿です








「猫の遺恨」



 これは、雨やどりさんという女性の伯父が原因の話。


 その頃、まだ子供だった伯父の近所には野良猫が何匹かいた。
 その猫を捕まえて、放り投げて遊んでいた。


 猫は落ちるとき、くるっと身を翻して着地する。
 それが面白くて、何度も何度もやっていた。
 ところが高く放り投げたせいか、着地に失敗して死んでしまう。


 子供心にも悪いことをしたと思い、怖くなった。
 死んだ猫をそのままにして家に帰ってしまった。
 すると、その日からである。




 夜寝ていると、猫の恨むような鳴き声がする。




 それは何日も続いた。
 一人で寝るのが怖くなり、祖母の隣で寝るようになった。


 すると、祖母にも異様な猫の泣き声が聞こえるようになる。
 よく孫が野良猫を捕まえていたのを知っていたのだ。


 もしやと思った祖母は問い詰めた。
 「あんた、何したんや? へんな猫の声が聞こえるで」


 事の次第を知った祖母は、翌朝その猫をきちんと埋めてやった。
 そして、孫に秋刀魚のひとつも供えてやるように言った。


 その通りにすると、猫の鳴き声はもう聞こえなくなった。





  投稿 雨やどりさん(女性)
 ※メルマガ等掲載にあたり、雲谷斎が原文を全面的に訂正執筆しています。









怪談メルマガを読む!    怪談文庫本を読む!
メルマガ登録(無料)   全シリーズをチェック