本当にあった怖い話・不思議な話


実話怪談






逢魔が時物語メルマガに掲載した実話怪談投稿です








「帰ってきたの?」



 家の建て増しは、気をつけないと家相を壊してしまう。


 じつは、我が家はそのせいで『溜まり場』が出来てしまった。
 霊感の強い母は常に家の風通しに気を配っている。


 それでも、(あれ? 今の何だったんだろう……)
 ということがちょいちょい起きる。


 つい一昨日もそれがあった。
 私が昼間ひとりで家にいた時のことだ。




 
トイレに入ってると、廊下をドシドシ歩く音がする。




 足音には重さがあった。
 男だと思ったので、私は弟がもう学校から帰ってきたのかな?
 と思った。


 朝の弱い弟は、いつも駅まで車で送ってもらっている。
 だから、帰宅の時は当然「迎えに来て」の電話をかけてくる。
 ところが、電話はなかった。


 (おかしいなぁ、私がいるのを忘れてバスに乗ったのかな?)
 私はトイレの中で、てっきりそう思っていた。


 ところが、トイレから出ると家の中には誰もいない。
 あれだけハッキリと足音を聞いたのに。


 じつは、冒頭で言った『溜まり場』とは、
 この廊下含めたトイレ周辺のことなのだ。


 そこは一日中、陽の射さない場所。
 不思議なことは、すべてこの辺りで起こっている。

 この場所は建て増し後、我が家の中心になったところ。
 異様な雰囲気のある日は、母は一人でここを通って
 奥の寝室にも行けない。





  投稿 C-AKIBAさん(女性)
 ※メルマガ等掲載にあたり、雲谷斎が原文を全面的に訂正執筆しています。









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