本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


<読者のコワイ体験談>

【逢魔が時メルマガ2010.3月 ランキンランキン第2位 47.50点





−ポラロイド写真−


■■■ミドリさん(女性)からの投稿■■■





 私が子どもの頃、お正月になると母方の祖父母の家に行っていました。
 祖父は人当たりがよく面倒見のよい人で、いつも近所の人が誰なと
 祖父のところにいるような家でした。

 京都の街中の離れもあるような家で、ある時、
 「人形屋をしたいから、家先を貸してもらえへんやろか」
 って、田舎から出て来たいう人が訪ねてきて、祖父は心よう貸したげ
 はったんです。

 四、五年経って、その店も順調よういって近所の売り家を買わはって、
 店を引っ越さはった次の年やったと思います。

 毎年のように祖父の家にお正月の挨拶に行って、
 叔母や近所の人の作ってくれはったご馳走を食べてる時、
 その人が来はってな。一緒に話したり食べたりしてたんです。

 その頃出来たカメラで、その場で見えるやつ何んていうたかな……。
 あっ、ポラロイドや。

 それ買うたし、皆で写真とろいうことになって、床の間の前に集まって
 撮ったんです。

 カメラマンは、そのカメラを持ってきた人形屋さんの人。
 早よう出来るように、一生懸命に振ってはったの覚えてます。

 時間が過ぎて、そろそろやて綺麗に写ってるかなて、ワクワクしながら
 剥がさはるの見てたんですけれど、その写真を見た人形屋さんの顔が
 強張ってくるんです。

 次の瞬間、「ワ〜!!」って言うて、写真をほらはったので、
 何やて皆が寄ってきて見てみたら、みんなの並んで写っている上に、



 上半分にはっきりと、
 赤白のナイロンの屋根のようなもんが写ってるんです。




 誰かが、「これ、あんたの店の表構えと違うか」て言わはったんで、
 その人がもっかい見はって、気持ち悪いし言うて、くちゃくちゃにして
 はったんです。酔うてはったのもあったし……。

 そこにいた人は、フィルム取り忘れて二回撮ったんやて決めつけはった
 けれど、人形屋さんはそんな写真このカメラで撮ったこともないし、
 二重には撮れへんはずや言うてはりました。
 カメラの構造のことは分かりませんけど。

 もう一度撮り直して、仕切り直ししたんですけれど、
 何や変な雰囲気で終わったように思います。

 その年、その人形屋さん奥さんとケンカして、奥さんは実家に帰って
 しまわはって、そのまま別れてしまわはった。

 人形屋もみるみるうちにあかんようになって、半年ほどで夜逃げして
 しまわはったて聞いてるんですけれど。

 写真はその店の開店の店構えに見えました。

 そのお店に色々と協力して、温こう見てくれている人達。
 お目出度いものやったのかも知れへんなて、私は思うのですが……。


                         (「異」カテゴリー)


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          ★雲谷斎のイッチョ噛み★

                ▼

「写ったのは紅白屋根の幽霊ですかね。どんなユーレイやねんそれ。
 そやけど、ポラロイドはんで二重に撮れることはおへんどすえ」
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