本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


<本 編>






∴‥∵‥∴‥∵ 誰やねん ∵‥∴‥∵‥∴


投稿:東雲 流さん(女性)
編集:雲谷斎



 入院時にえらい目に遭った。

 私は耳鼻咽喉科だったが、がら空きなので産婦人科病棟の大部屋に
 他科の女性たちと一緒に入っていた。

 二日目、慣れない生活ゆえか風邪をひき、夜間に発汗のせいで
 脱水状態になった。

 売店で買っておいたスポーツドリンクを飲み、熱に浮かされては
 いたが、なんとか発汗も治まり、手洗いに行った。

 手洗いに行く途中、正面にサンルームが見える。




 
そこに……三人ほど女性の幽霊が溜まっている。
         




 じつは何度も目撃、というか知っていて無視していたのだ。
 『誰やねん』
 なぜかふと、口の中でそう言ってしまった。

 なぜ、そんな危ないことを言ったのかいまだに不明だ。
 熱のせいだったのかも知れないが。

 その瞬間。
 ジロリ。女幽霊三人がこちらを同時に見た。

 『しまった……!』と思った。

 だが、幽霊たちには悪意もないし、そこから動く気配もないので、
 用を足してそのまま病室に帰った。

 悪寒も発熱も収まり、やっと眠れると思った時。
 左下腹部が痛烈に痛くなった。
 場所は『左の卵巣』。ヤバイ!

 もしかして、口にしたことで気づかれたのか!
 しかし、この仕業はあの三人じゃない! 
 誰? どこに居た?

 『憑いても益になぞならん! 離れろ!』
 思い出してもわからないので、そう言ってみるが離れない。

 仕方がないので、手刀に力を込めて切ること三回。
 何とか離れたのでそのまま眠った。

 何かを見た時、口に出すって怖い。




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       <本編「誰やねん」データ>

 ■原作投稿者:東雲 流さん(女性)
 ■2008年度 読者が選ぶランキンランキン第10位  64.67点
 ('08年発行の逢魔が時物語」メルマガ掲載話の読者採点結果)

 投稿された話を大切にしながら、雲谷斎が加筆・執筆しました。

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