本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


<本 編>






∴‥∵‥∴‥∵ 校内の見回り ∵‥∴‥∵‥∴


投稿:にーたさん(男性)
執筆:雲谷斎



 僕が高校生の時、用事で三重県に行くことになった。
 知り合いに頼まれ、ある学校の用務員として二週間ほど、夏休み期間だけ
 学校に泊まりがけで働くことになったからだ。

 本当はあまり気が進まなかったが、お金が貰えるというのでやること。
 仕事は教室やトイレなどの掃除、校内の見回りなど。
 特に、夜の校内見回りが不気味で気が進まなかった。

 夏休み中だから一人ぼっちだったり、当直の先生が一週間に一回来たり
 するくらいで、人がまばらだった。

 一週間はなんともなかったのですが、一週間を過ぎると除々に異変を
 感じるようになった。

 ……誰かに睨まれてる気配。

 最終日の三日前、夜の校内の見回りでのこと。
 それは三階の図書室の付近で起こった。

 キィィィィィ、キィィィィィィ……

 誰か、何か引いて来るような音がだんだん近づいてくる。
 何だと思ってそっちを見ると……。




 白い浴衣姿の女が、
 ベッドみたいなものをズルズルと引いて来る。




 ものすごく青ざめた顔で、鋭い目つきで睨んでいる。
 ヒタと僕に視線を合わせたまま、こっちへじりじりと近づいてくる。
 僕はもう必死で当直室に逃げ込んだ。 

 ドキドキしていると、ドアを密やかに叩く音がする。
 あの女が来たのかと思い、必死で息を殺した。

 長い時間が経ったような気がするが、やがてドアを叩く音もしなくなり
 シーンと静かになった。
 助かった、とほっとした時……背後から、人の気配が。 

 えっ! と思って振り返った瞬間。
 青ざめていた女の顔が、いきなり血だらけの顔になって迫ってきた。

 それを見た瞬間、僕は気絶してしまった。
 ……あれは何だったのだろう。




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        <本編「校内の見回り」データ>

 ■原作投稿者:にーたさん(男性)
 ■2008年度 読者が選ぶランキンランキン第2位  76.36点
 ('08年に発行した逢魔が時物語」メルマガ掲載話の読者採点結果)

 投稿された話を大切にしながら、雲谷斎が加筆・執筆しました。

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