本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


<本 編>






∴‥∵‥∴‥∵ 立ち尽くす女 ∵‥∴‥∵‥∴


投稿:さおりさん(女性)
執筆:雲谷斎



 何だったのか、今でも定かではない>
 私が見た女は生きている者ではなかったような気がする。

 その日、夜の十二時頃から三時まで電話での長話で盛り上がって
 しまった。

 一時頃、ふと窓を開けて外を見ると、すぐ向かいに見えるアパートの
 前に、一人でポツンと立っている女の後姿が目に入った。

 とても目立つ姿だったので、数秒間、女に目を留めていた。
 真っ黒の髪が腰の上くらいまであり、頭には麦藁帽子。
 極めつけは、ショッキングピンクのロングスカート。

 その夜は風があって涼しかったのに、彼女の髪やスカートは
 思い起こせばそよとも風になびいていなかった。

 『あんな人、近所にいたっけ……? 初めて見たなぁ』
 と思いつつ、再び電話に集中。

 そしてまた、三時頃。

 電話の相手に、先ほど目にした女のことを話すと、
 『まだいるんじゃない?』と言う。
 『まさか、いないって〜』




 
笑いながらカーテンを開けると……

      
まだ、そこにいた。




 二時間前と同じ位置から少しも動いていない。
 その場に彫像のように静止して、ほんとに微動だにしない。

 いくら姿勢のいい人でもしんどいはず。
 電話しながら、十分くらい観察していたが、やっぱりピクリとも
 動かない。

 怖いし、気持悪いので、すぐにカーテンを閉めた。




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       <本編「立ち尽くす女」データ>

 ■原作投稿者:さおりさん(女性)
 ■2008年度 読者が選ぶランキンランキン第8位  65.00点
 ('08年に発行した逢魔が時物語」メルマガ掲載話の読者採点結果)

 投稿された話を大切にしながら、雲谷斎が加筆・執筆しました。

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