本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


<本 編-2010>






∴‥∵‥∴‥∵ 仮住まい ∵‥∴‥∵‥∴


投稿:jg2zjeさん(女性)
編集:雲谷斎



十年以上前のこと。
事情があって引っ越さなくてはならなくなった。

ちゃんとした家が決まるまで、空き家を借りることになった。
その家は知り合いの持ち物で、入居の前にお祓いをしたという。
きれいに改装された家だったが、入った時から嫌な感じがした。

少しの間だからと、普段は一部屋で三人の娘と一緒に寝ていた。
娘たちも何か怖いと言って、一人では絶対に寝られなかったようだ。

住むうちに体調は悪くなるし、夜中に天井裏を誰かが歩く音がする。
娘たちもハンパなく怖がるので、至急新しい家を探して引っ越す
ことにした。

今夜が最後という夜。
荷物の都合で、初めて少し大きめの部屋にみんな並んで寝た。

私は娘たちの間に入って寝ていた。
すると、夜中に堪らないほど寝苦しく、嫌な気分になった。
ふと目が覚めたが、体が動かず声も出ない。

その瞬間だった。
背後から、何かが迫って来る気配がした。
目には見えないが、確かに何かがいる……。

(これは、ヤバイかな……)
そう思った時は遅かった。




その何かは背後から私の体を
     
              
ズブズブズブ……と通り抜けたのだ。




虫唾が走るとはあのことを言うのだろう、と思うほどの気持ち悪さ。
やっと体が動いて飛び起きると、娘たちも起きていた。

私が起きたのを見て、泣きながら怖かったと言う。
訊くと、私の目が開いているのに体は動かないし、
何よりも私は近寄りがたいほど怖い顔をしていたらしい。

夜中だったがすぐに他の部屋に移り、夜が明けるのを待った。
引っ越しはしたが、一晩中電気を点けっ放しでしか寝られなくなった。




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         <本編「仮住まい」データ>

 ■原作投稿者:jg2zjeさん(女性)
 ■2010年度 読者が選ぶランキンランキン第10位  65.43点
 (2010年発行逢魔が時物語」メルマガ掲載話の読者採点結果)

 投稿された話を大切にしながら、雲谷斎が加筆・執筆しました。
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