本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


ここは「縛」の部屋です





−格安の旅館−



■■■暁政さん(男性)からの投稿■■■




   ザッパーン! お風呂に一気に入り、昼間の見物の疲れが一気にとれました。
   友達のKと僕、そして僕の父とで京都旅行をしたときの話です。
   昼間は三十三間堂や金閣寺などを見てきましたが、若くてもやはり疲れた
   ようです。

   偶然見つけた格安の旅館に泊まることにしました。
   とても古いですが、少し大きい旅館です。

   お風呂に入った後の夕食は、貝や海老、豚肉などの料理です。
   とても美味しく、むしゃむしゃと食べました。
   食べ終わった後、自分たちの部屋に行きテレビを見ました。

   十一時頃に友達が「もう寝るか」と言い、二段ベッドのいちばん上と下、
   あと畳に布団を敷いて寝ました。
   どこに寝るかはジャンケンで決めました。

   結果、父がいちばん上のベッドに寝ることになりました。
   負けてしまいましたが、父はどこでもよかったらしいです。
   寝ると、天井に手が届いてしまうほどでした。

   下段には友達、畳には僕が寝ました。
   夜中に突然の異変に気づき、畳に寝ていた僕は目を覚ましました。
   体が動かないのです。



      天井を見ると、白い着物を着た男がこっちを見ながら
      天井に張り付いています。




   体格は痩せ型。父と同じメガネをかけていて、少し髪が長めです。
   しばらく睨み合いが続きましたが、突然髪をプツンと一本抜いて、
   父の顔に落としてきたのです。

   また一本プツンと抜き顔に落とし、次々と抜いては顔に落としてきました。
   何度も繰り返していくうちに、髪の毛で顔が埋まっていったようです。
   ひゅう、ひゅう……と息苦しそうな音がします。

   僕は「わあっ!」と声を出して目を覚ましました。
   体も動き、天井には誰もいません。なんだ夢か、と思いまた眠りました。
   朝になってそのことを話しましたが、「夢なんだろう」と言われました。

   あの事件から三十年……鏡を見るたびに僕は気づきます。
   あの時の男の顔に、あまりにも似ていると……。
   あれは一種の予知夢なのでしょうか? それとも……。  (bk386)






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