本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


ここは「縛」の部屋です




−マネキンのような女/3−


          ■■■mazdaさん(男性)からの投稿■■■



   私はなんだかわからないが、安心できるなら行って見ようかということで、
   行くことになりました。

   そして週末がやってきました。
   いよいよ明日、その【○○寺】の人生相談に行くのです。
   私の母親はなんとなく以前から第六感とでもいうのか、勘の鋭いところが
   あり、親に隠れて何か良くないことをすると必ず見つかっているのでした。

   その母親がこれだと思ったらしいので、幽霊らしきものが怖い私は、
   素直に従ったのでした。
   ですが、今考えると不思議なことに、明日行くぞという日に、私の祖母が
   一緒に行くと言い出したのです。

   その時点では別段不思議にも思わなくて、「年寄りは寺とか神社が好き
   なんだな」ぐらいにしか思いませんでした。
   でも、私の祖母は車酔いがひどく、乗り物には自分から進んで乗るとは
   言わない人なのです。その祖母が……。

   そして当日、私の田舎から電車で約1時間のA市の駅前のとあるビルの3階。
   そこに、○○寺の出張事務所があり、まずそこで話を聞くということでした。

   事前に、私の母が私の写真を持って一度来ていたらしく、そこにいた中年の
   女性は私の顔を見て、「う〜ん……やっぱり悪い影が見えるなぁ〜」とか、
   「このまま放っておくのはよくないなぁ」とか、好き勝手なことを言い出し
   ました。

   とりあえずここではそんなことを言われて、実際寺の方に行って詳しく見て
   もらってほしいということでした。
   まぁ、今の時代なら「なんとなく胡散臭いぞ」ってとこですか……。

   その時は、皆そうは思わず「なんか、えらいことになってきた」って感じで、
   真剣に話を聞いていました。
   その後3人は、バスで30分ほどのその○○寺に向かいました。

   その日は新しく来た人の診断?の日だったらしく、私の他にもかなりの人が
   来ていました。
   受付を済ませ、先に来た人がどのようなことをしているのかを、私たち家族
   は見ていました。

   だいたいの流れはこうです。

   1.まずどのような事でここに来たかを説明する。
   2.家族などの中で、心霊現象的なことに関わりのありそうなことが
   なかったか聞かれる。
   (このお寺では幽霊の類はいないと言ってましたが)
   3.霊媒のようなことをしてその原因を探る。
   4.その原因に対しての対処法を聞く。
   5.その後は対処法を続ける。

   もちろんここに来たのは、私が体験した怖ろしい一夜の事件のせいです。
   私の知っていることは、夢うつつで幽霊のようなものを見たということ
   だけです。

   そのことを話したところ、なぜか私の祖母を霊媒にして霊を降ろして
   見ると、そのお寺のお坊さんが言い出しました。
   祖母は「はい」と素直に従いました。

   祖母は祭壇のようなところの前に座り、合唱していなさいと言われ、
   従いました。
   呪文のようなお経が始まり、祖母のまわりには3人ぐらいのお坊さんがいて
   それぞれ役割が決まっているのか、一人を除いて祖母の横に座り、お経を
   あげていました。

   「……ソワカ……ソワカ……」
   その「ソワカ」という言葉が一番印象に残りましたが、意味はわかりません。

   そうしているうちに、突然祖母の後ろに立ってお経をあげていたお坊さんが、
   日本語で祖母に話しかけました。
   いや、正確には祖母の中にいる何かに話しかけているようです。

   何を話したのか、この後起こる変化のせいですっかり忘れてしまいましたが。
   そうです、突然祖母に変化があらわれたのです。
   胸の前で合わせていた両手が震え出し、「うぅぅぅぅ……」と、苦痛の
   ときの声を上げはじめたのです。



      
そして突然、体を前後の小刻みに揺り動かしはじめました。



   うめき声が悲痛な叫び声に変わっていきました。
   「くるしい! くるしい! たすけてぇ〜〜〜!」
   合わせていた手は、いつの間にか自分の喉を引っかきはじめていました。続
                                 (bk407)






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