本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


ここは「縛」の部屋です





−白い服の男−


■■■ゆづきさん(女性)からの投稿■■■




   いま住んでいる家は、四年ほど前に越してきた中古の家です。
   まず「中古」ってだけでひっかかりますよね。よくある話なんで。

   前に住んでいた(生まれてからずっと住んでいました)家でも、ちょっと
   不思議な体験はありました。

   そこらへんにいるモノが全部わかるとか、音が聴こえるとか、そんなに霊感
   が強いってほどではなかったので、とりあえず自分の感覚を信じて、
   家に入った第一印象で「まあ大丈夫でしょう」と決めていました。

   そのときは確か連休でした。
   私の勤める会社は、ただでさえ土曜休みが少ないので、すごく喜んで
   いました。

   しかし、せっかくの休みなのに天気がすごく悪くて、一日中雷雲が家の
   真上に居座ってるって感じで雷が落ちまくっていました。

   外出も布団干しも掃除もできないので、私は購入したばかりのPS2で
   ドラクエなどやろうと思ったのですが、買ったばかりのゲーム機が落雷で
   壊れては困ると思いました。

   私の部屋はその他にも新品の電化製品が多かったので、それらも壊れては
   困る……ということで、昼間でしたが薄暗い部屋の中、電気もつけないで
   畳んだ布団に頭を乗っけて寝っ転がっていました。

   そしたら自然と眠くなります。
   うとうとしていたら、誰かが部屋に入ってきました。
   ドアの開く音がしたのです。

   隣は弟の部屋で、弟は自分の部屋にテレビがあるにもかかわらず、
   たまに私の部屋にやってきてテレビを見ることがあったので、このときも
   「また来たのか」と思いました。

   そのとき、テレビは私の投げ出された足の左側にあり、私はそちらがわに
   体を向けて寝ていたので、眠い目を無理に開けると、視線の下の方に
   テレビの前に座る弟の姿が見えました。

   しかし、瞬間的に違和感を覚えました。
   何となく、その背中が『違う』と思ったのです。
   服装はその日弟が着ていた白いポロシャツに見えたのですが……。

   で、私は「誰だ、おまえ?」って言ったんです(普段もさばさば口調ですが、
   弟と話すときはさらにことばづかいが悪くなる私……)。
   その瞬間、体が固まりました。

   生まれて初めての金縛り。
   「うわ、ホントに動かない、これが金縛りか!」
   と、けっこう悠長に考えつつ、でも体が動かないのは怖い。

   一生懸命もがいたら、何とか体が上(つまり天井の方)を向きました。
   でも、目はつぶったまま。

   「こういうとき、目を開けたら何か見えたりするんだよね、話だと」
   と思いつつ目を開けました。

   そしたら私をのぞき込むようにして、



       
白い服を着た短髪の男の人がいたんですよ。




   でも、その顔の前には横から差し出された二つの手があって、顔は見え
   ないんです。

   左から二つ出ていた手なので、その人の手でないことは確かです。

   「ぎゃ、見えてしまった!」と思い、
   「こういうときは……お経だ!」とさっそくうろ覚えのお経を唱えてみる
   のですが、口がまったく回りません。

   どうしよう! と思いました。

   ここから先はなんだか寝てしまったのか、夢みたいなんですけど、
   立ちあがって壁に追いつめられる私を見ている視点になるんです。
   その男の人の背中の方から……。

   すぐに私の視点になって(やっぱりその人の顔は見えない)、もうどう
   していいかわからなくなって「わーっ!」と大声を出したら金縛りが
   解けました。
 
   私は布団に頭を乗っけて寝ていました。

   心臓どきどきで、しばらく体を起こしたまま動けませんでした。
   試しに弟の部屋に行ったら、奴は私と同じく居眠りこいでいました。


   私には金縛りだけは起きないぜ〜と高をくくっていたら、真っ昼間に
   かかって泣きそうです。
   お札の張ってある部屋で昼間にこんな目にあったら、私は今後どうしたら
   いいの? でした。
                               (bk682)







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