本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


ここは「聴」の部屋です





研究室


          ■■■H・Sさん(男性)からの投稿■■■



   勤めていた会社を首になり暇を持て余したある日、友人から前に勤めていた
   バイト先で、二ヶ月あたりの短期アルバイトを募集中ということで、
   私はそれに応募し、伊豆急下田へと向かいました。

   仕事の内容では、魚を研究するための水槽の管理、掃除など雑用ですが、
   爪木崎という岬での仕事ということもあり、開放感を得た仕事でも
   ありました。

   職場となる研究室は大学の研究室を借りてやるようで、その中で淡々と
   作業をしていました。

   まあ、いかにも出そうな場所ではありましたが、夜は民宿に帰るので、
   そう気にしてませんでした。
   しかしある日、研究室の上にある二階の部屋で、魚の計測をしてくれと
   頼まれた私はさっそくその部屋に向かいました。

   昼間とはいえ、風の音、海鳴り、鳥の声以外聴こえなく、東京の雑踏の中で
   生活していた私にとってそこは静寂の場所でもあったのです。

   二階は土足厳禁で、途中でスリッパに履き替えます。
   そして二階へ上がるとき、後ろからパタパタとスリッパで階段を上がる音が
   聴こえてきました。

   私は心配した会社の人が様子を見に上がってきたと思い、たいして気にも
   止めませんでした。
   私は後ろを振り返ることなく部屋の中に入り、後ろから来るスリッパは
   部屋の前に来たようでした。



          
しかし、部屋に入ってきませんでした。



   あれ? と初めてここで、もしかしたら??? と思い、魚の計測を終えて
   下に行き「誰か二階に来ました?」と聞くと「いや、計測終わったの?」と、
   何もないように言います。

   もう一人の人が、「なんだ? どうしたの?」と聞くので、私は笑って答え
   ました。
   「ここいますよ、この真上の部屋」
   次の日から、魚の計測は私の担当となりました。

   後日、大学の先生がやってきて、生徒に怪談話をしているのを聞くと、
   やっぱりその部屋は出る部屋だったらしいです。      (kk332-2)





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