本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


ここは「聴」の部屋です




−映画館の警備−


■■■暁政さん(男性)からの投稿■■■




   この話を聞いた時マジでビビリました。

   コッコッコ……夜中に警備員の足音が響きます。
   K警備員は、今日はいつもと違って映画館を見回っています。

   本当はいつも建設会社などを見回っているのですが、先輩のJ先輩が
   病気で休んだので、ついでにUさんのパートナーという感じで見回って
   いました。

   ここで道は二つに分かれます。
   「Uさんは事務室の方へ行って下さい。俺は映写室の方を見てきます」
   すると、Uさんは安心した顔で、
   「ありがとう、助かるよ。でも、おまえ大丈夫か?」
   と言い事務室の方へ行きました。

   何となく気になりましたが、「まあ、大丈夫だろう」と思い、映写室の方へ
   向かいました。
   映写室への廊下は昼でも薄暗く、小さい電気がチカチカ点いているだけです。

   古いので日曜でもお客さんは少なく、ほとんどの日は人がいません。
   そんな映写室にツカツカと近寄って行きます。
   あと10mというところでいやな予感がしました。

   なんか、近づくのがいやなんです。
   しかし「そんなことで警備員か勤まるか」という意気込みで行きました。
   あと3mというところで、いきなり映写室から声がしたのです。

   「ねえ、今度の旅行どこに行く?」
   「んー、そうだなー」と声がしました。
   「なんだ、まだ残っている人がいるんだ」
   とますます勇気が出てきました。

   最初は気軽に声をかけようとしました。
   二人はまだぺちゃくちゃしゃべっています。
   お疲れさま! と勢いよくドアを開きました。



        中を見ると、なんと外では聞こえた声が
              中に入るとピッタリ止みました。



   人影はなく、今まで人がいなかったようにシーンとしていました。
   あまりの恐ろしさにすぐに戸を閉めました。

   「さっき、たしかに二人の声が聞こえたぞ」しばらく硬直しました。
   「ここはやめとこう」と思うと、再び歩き始めました。
   二、三歩行くと、また声がしました。

   すると、すぐ後ろに人の気配を感じたのです。
   ぱっと振り向きましたが、誰いません。
   明らかに二人いたように思ったのですが、また歩き始めました。

   すると人影は警備員の後ろについて来るのです。足音も聞こえます。
   二つの足音がツカツカ……とついてくるのです。
   「これはやばい。振り向いちゃいけない」

   なおも足音はついてきます。
   ついに恐怖に押し切られて走り出しました。
   カッカッカッ……カッカッカッ……タッタッタッタッタッタッタ。

   死に物狂いで走りました。
   「誰なんだ! ついて来ないでくれ」と大声で叫びました。
   ドンッ! とUさんに何かが当たりました。

   後ろを見ると誰もいなく、気配もなくなっていました。
   Uさんは「やっぱり、お前も遭ったのか」と言うだけでした。
   問いただすと「知らない方がいい」と言うだけで、すぐに引き上げました。

   今のところ、もうあそこの警備に当たることはありません。
   そう、今のところは……。                (kk384)






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