本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


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虫が知らせた


■■■M.Tさん(男性)からの投稿■■■




   霊感のな無いことが口惜しいような、ホッとしているような私で
   あるが、それらしき体験がないわけではない。

   当時、私はバブルが弾けてリストラにあい、失業手当の支給期間も
   終わりに近づく状況にあった。
   就職の現状は、求人雑誌に眼を通し履歴書を企業に送るものの、
   面接対象となることがまず難関であった。

   木曜の求人雑誌の発売日は、履歴書を書いたりと多忙となるが、
   他の日は蜃気楼のような面接予定の電話待ち、郵便待ち、採用待ちであり、
   午前中は惰眠をむさぼる日々であった。

   都落ちの覚悟をしていた。
   その日の午前中、現象は起きた。



      
うつ伏せに寝ていたところ、突然、体がしびれ始めた。



   初めての体験であった。
   首を中に入れ、肩を上に上げた状態のまま低くうめいていた。
   程なく、しびれは止まった。
   金縛りかと思ったが、よく言われる異なる物は見えなかった。

   午後、実家から電話がかかってきた。
   祖母が午前中に倒れたとのこと。
   実家に戻り、祖母が運び込まれた病院に行った。

   祖母は首にチューブをはめ込まれ意識のない状態であった。
   そばで気象観測器のような波形を印字する機械が定期的に活動していた。
   それは、生の証の波形を生み出すものか、関係する者への幕引きの覚悟を
   促す波形を生み出すものなのか。

   数日後、祖母は帰らぬ人となった。
   父らに金縛りのことを話すと、「(祖母が倒れた日の午前)工場で、
   コンセントに差そうとしたらコードが切れた。何かあると思った」
   と答えた。

   私は通夜が終わり東京に戻った。
   郵便受けには採用の通知が入っていた。

   死は、脳死をもって判断するもの。
   その会社を辞め、他の会社に移った私はそう考える。
   あの体験が後づけの理屈であったとしても。       (kn278-2







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