本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


ここは「視」の部屋です




−改札口−


■■■S.Iさん(女性)からの投稿■■■




   その日、友人たち5〜6人と池袋で遊んでいたんですが、ついつい時間を
   忘れて遊びほうけてしまい、気がつけば終電に近い時間になっていました。

   みんな翌日は仕事だし、徹夜で遊ぶ体力もない私達は急いで駅に
   向かったんです。
   もうかなり前のことなのでうろ覚えなのですが、確か池袋駅の南口か北口
   だったと思います。

   急いで切符を買い、改札に向かったんですが、私達の中のIという子が
   たーーーっと奥側の改札口に走って行ったんです。
   慌てて私とNがIの腕を掴んで止めたんです。

   なぜって、今はどうかわからないですけど、そのころは終電も近くなると
   奥側の改札口は締切りになって通行禁止になり、腰ぐらいの高さの柵が
   置かれて通れなくなるんです。

   「そっちの改札口はこの時間じゃ締め切られてるよ。終電に乗り損ねるから
    早くあっちの改札口から行こうよ」
    そう言ってIの腕を引っ張るんですが、彼女は
   「大丈夫だよ、通れるから。こっちの改札口の方がホームに近いから
    間に合うよ」と言って行こうとします。

   私とNがどんなに違うといっても聞かないので、
   「じゃあ奥側の改札口に行ってみようか。絶対に通れないからね」
   と、奥側の改札口に向かいました。

   締め切られた改札口と夜間用の改札口とは、そんなに離れているわけ
   ではないので、そこまでムキになることはないのですが、つい…。
   奥側の改札口に行くと、やはりそこは締め切られていました。

   「だから、通れないって言ったでしょ」
   そう私が胸張って言うのをNがあきれて見ていたのを良く覚えています。



   「嘘ぉ、だって、さっき女の人が通って行くの見たんだもん。
    さっさと歩いて通っていったんだよ」



   確かに、切符売り場からこの奥側の改札口は見えるのですが、後で他の子に
   聞いても誰もそんな女の人を見ていませんでした。
   私とNは思わず顔を見合わせると、Iの腕を引っ張って夜間用改札口へ
   向かったんです。

   「はいはい。女の人が通っていったのね」
   「その人は通れたかもしれないけど、私達は通れないんだから、向こうから
    入ろうね」

   私もNも終電のことで頭が一杯だったんでしょう。
   別に怖いともなんとも思わずに、ホームへと上がっていきました。

   後で聞いたんですが、Iは時々そういうものを見るそうです。
   他の人には見えない人を…。

                                  (sh494)







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