本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


ここは「染」の部屋です





イタズラ電話


■■■要さん(男性)からの投稿■■■



ある高校に通っている隆(仮名)は、同じクラスの友達数人と、
怪談話で盛り上がっていた。その時の話の1つがこんな話だった。

同じ大学に通う仲のいい3人組がいたらしい。
ある日、その中の一人、Aの家の電話が鳴った。

出てみると女性の声で「あなた、……でしょ?」と何度も聞いてくる。
途中の部分はテープの早送りのようになっているらしく、最初と最後の
部分だけがきちんと聞こえる。

しかし、同じ事が繰り返されるため、聞いているAも気味が悪くなり、
「なんだ、いたずらか? 用がないんなら切るぞ」と電話を切った。

その後、友達のBに電話をかけ「なんか変なイタ電がかかってきてよー」
と、さっきの奇妙な電話の話をした。

その後、遊びに行く約束をして「じゃ、今から家に行くから」と言って
家を出たらしい。

しかし、その後すぐにAは交通事故に遭って他界してしまう。

知らせを受けて病院に駆けつけたBともう一人の友達であるCは、
霊安室の前で話をしていた。

「あいつが事故に遭う前、電話で話したんだけど、なんか変な話をして
たんだ」
「どんな話だよ?」
「妙な電話がかかってきたって言ってた」

その時に、CもAにかかってきた電話の内容を初めて聞いた。
しかし、その時はたいして気にも留めていなかった。

Aの葬儀が終わってしばらくたったある日、Cの携帯が鳴った。
相手はBのようである。しかし、どうも様子がおかしい。

「おい、Cか? 助けてくれ! Aにかかってきた電話が俺にも
かかってきたんだ」
「とりあえず落ち着けよ。まだそれが原因な訳じゃないだろう?」
「とりあえず一緒にいてくれ! 今からおまえの家に行くから」

と言ってBは一方的に電話を切った。

Bの異様な焦りようから、とりあえず一緒にいてやろうと思ったCは、
家でBが来るのを待つことにしたが、Bも同じように事故に遭って
死んでしまった。

仲のよかった友達が続けて2人も、しかも死ぬ直前には同じ電話が
かかってきた。

事の重大さに気づいたCは、次は自分の番だと思い、極力家から
出ないようにした。

そして何週間か経ったある日、家の電話が鳴った。
恐る恐る出てみると、

「あなた、……でしょ?」

ついにかかってきた。
そう思いながらも切る事ができないまま、

「何なんだよ一体! イタズラならやめてくれ!」
半分泣きそうになりながら叫んだが、向こうはそんなことお構いなく、
「あなた……でしょ?」と繰り返している。

どうする事も出来ないまま、受話器を耳に当てていたCだったが、
数分経ってある変化に気付いた。

今まで聞き取れなかった途中の部分が、かすかにではあるが聞こえる
ようになってきたのだ。

もしかしたら助かるヒントがあるかもしれない。
そう考えたCは注意深く聞くことにした。

「あなた、……でしょ?」
「あなた、……んでしょ?」
「あなた、…に……んでしょ?」

もう少しで全てが聞き取れると思ったとき、Cの耳には信じられない
言葉が飛び込んできた。

「あなた、…にた…んでしょ?」
「あなた、…にたいんでしょ?」



「あなた、死にたいんでしょ?」



確実に全てを聞き取れたCは、「死にたくない!もうやめてくれー!
すると電話がプツッと切れた。
それ以来、Cは事故に遭う事も無く元気に暮らしている。


と、隆を含む仲間達は、怪談話で盛り上がっていたらしいのだが、
その数日後、隆の家に電話がかかってきた。

母親が出ると、何か言っている。
「なんか変な電話かかってきた」という母の声で隆が受話器を取ると、

「あなた、……でしょ?」

なんと、数日前に友達と話していた怪談と同じ内容の電話じゃないか!
怖くなった隆は、「死にたくない! 死にたくないー!」と叫んで
電話を切った。

その後、同じ内容の電話がかかってくる事はなかったらしい。


                            (td693)








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