本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


ここは「染」の部屋です





友達だよな


■■■みんみんさん(女性)からの投稿■■■



友人には、何歳か離れたお兄さんがいるんだそうです。
そのお兄さんが、大学生の時の話です。

大学のクラスメートで、仲がよかったグループのメンバーに
怖い話が好きな人がいて、グループで肝試しをやろうという
話になったんだそうです。

反対する人や私はパス! なんて人もいて、結局4人で出かける
ことになったそうです。
友人のお兄さんは都合で参加しなかったそうです。

その4人は有名な恐怖スポットをいくつか回ることにして、
出かけました。

一人が車を出して、前と後ろに2人ずつ乗り込みました。
往きは何にもなくて、メインの廃墟につきましたが、
他にも肝試しの人がたくさんいて、とても「出る」ような雰囲気
ではなかったそうです。

「つまんない。もう、帰ろう」
誰ともなくそう言い出して、4人は来たときと同じに車に乗り、
来たときと同じ道を引き返しました。

途中、トンネルがあって、トンネルの真中まで来たとき、
助手席に乗っていた人が、急にボソッと言いました。

「なあ、これからも俺たち友達だよな」

けっこうみんな白けていて、ずーっと黙っていたときに、
そんなことを言うもんだから、初めはこいつ何言ってんだって
感じだったそうです。

みんなが黙っていると、その助手席の人がまた言いました。
「なあ、俺たち友達だよな」

後ろの一人が口を開きました。
「おまえ、さっきから何言ってんだ?」

助手席の人は、なぜか声が震えていました。
「いいから! 答えてくれよ! 俺たち何があっても、
友達だよな!」

あんまり強い口調で真剣なので、「いったい何があった?」と
後ろの2人が助手席を覗き込むと……。

真っ青な助手席の彼は自分の足元をじっと見詰めています。
後ろの二人も、その視線のほうへ目を向けました。

うわああああああああ!!!

あまりのことに、後ろの二人が大声をあげました。
それにびっくりした運転していた人も急ブレーキをかけ、
キキーッと大きなショックと共に車が止まりました。

運転手をしていた彼も隣を見て、びっくりしてドアを開けて
逃げ出したそうです。
後ろの二人も、それに続きました。

そして、後ろを振り返らず、一目散にトンネルの外まで
走ったそうです。
外まで来て、一人が言いました。

「助手席のOOのあれ、見たか?」
「なんなんだ、あれ?」



「OOの膝に、血だらけで、
 びしょぬれの髪を振り乱した女がしがみついてたよな!」




「ああ」
「おい。OO! 大丈夫だったか?」

一人が助手席に座っていた彼を呼びましたが、
返事がありません。

「OOがいない。あいつ、まだ車にいるんだ!」

どうしよう、助けに行くべきか? という話になりました。
その時になって初めて、みんな車の中で助手席の彼が言ってた
言葉を思い出しました。

「何があっても、俺たち、友達だよな」

3人は恐る恐るトンネルを引き返しました。
不思議なことに、他には車がまったくこなかったそうです。

そして、このあたりと思われるところまで来ましたが、
車が見当たりません。
もちろん、助手席にいた彼も。

とうとうトンネルを抜けてしまいましたが、車はなかった
そうです。

近くの公衆電話から、警察に電話して、
友人がいなくなったことを告げました。

その間、どんな経緯があったかは、私には分かりません。
しかし、その事件は、新聞にも出たそうです。

助手席の彼は、行方不明になってしまいました。
警察が捜しましたが、見つからなかったそうです。

                          (td988)








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