本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


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−鎌取池−


■■■東雲 流さん(女性)からの投稿■■■



私の家の近くには「鎌取池」というお話があります。

舞台となった池こそ、駅前の開発でコンクリートで
埋め立てられていますが、いまだに湧き続ける水は
地下水脈として我が家の近くを走っています。

この鎌取池の話を小学校の社会の授業で、
紙芝居のようなアニメのビデオで見ることがありました。

話はこういったものです。

          *

昔、青年が農作業の合間に池の辺りを通りました。

池には靄がかかっており、周囲には葦等の植物が
生い茂っています。

青年が池の方をふと見ると、いつの間にか池の傍に
女が一人立っておりました。

女は青年に近づき言いました。
「カマをください」

青年が唖然としていると、
「その手に持っている鎌をください」
と女は言います。

ついつい青年は鎌を差し出してしまい、
女はそれを受け取ってすうっと消えてしまいました。

驚いた青年が辺りを見回すと、草の間から真っ白な蛇が
するすると池へと向かって去って行きました。

それ以来、この池は鎌取池と呼ばれ、
「池の近くを鎌を持って歩くと、いつの間にか消えてしまう」
と言われています。

           *

私は子供らしい反応で、家に帰ってからホクホクと
両親にこの話を披露しました。

しかし、父は子供の時分にこの土地に越して来ており、
昭和三十年代、まだ池は残っていたのです。

「そうそう」
話を聞いた父は頷き、



   
「この家も池に近いだろう? 
    
表に置きっ放しにして、よくなくしたよ」



スコップなどと一緒に、軒に吊り下げたまま仕舞い忘れ、
朝方見に行くと鎌だけが消えていたそうです。

しかも、それがこの辺りでは普通で、鎌は家の中に保管
するものだったそうです。

                        
yo2544







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