本当にあった怖い話・不思議な話
逢魔が時物語


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−神社に蠢くもの−


■■■なみたつさん(男性)からの投稿■■■



ある北国に、冬、出張に行ったときの出来事です。

職場の近所に老夫婦のやっている蕎麦屋がありました。
いい感じのお店で、二日と空けずに夜ご飯を食べに行って
いました。

雪深い地方の冬なので、雪道の運転をしたことのない僕は
雪国出身の同僚をいつも誘い、車を運転してもらっていました。
車で約10分くらいの道のりです。

ある夜のこと。
どうしても蕎麦が食べたくなったんですが、あいにくいつもの
同僚は先約があったために歩いていくことにしました。

テクテクと一人で雪の積もった夜道を歩いていきます。
街灯はまばらですが、雪明りというのでしょうか、ほんのりと
明るい夜道を歩いていました。

いつもは車で通り過ぎてしまう道ですが、歩いてみると周りの
景色が変わって見えます。

しばらく歩いていると、右手に小さな鳥居が見えました。
その奥には小さな広場とお社がありました。

『あれ? こんなところに神社があったんだ』

何気なくそちらを見ると、雪で白いはずの広場の地面がところ
どころ黒くなっています。

なんとなく興味を引かれた僕は、鳥居をくぐり広場の方へ
じっと目を凝らしました。



   
『あれ? 地面が動いている……』



広場の地面がウニャウニャと動いているように見えます。
もう少しそばによって見ると小さな、ほんの20cmくらいの
何かが集まってウニャウニャと蠢いているのです。

形は人ではない、あえて例えるならネズミが立ち上がったような
感じの二本足のものが蠢いているのです。

見てはいけないものを見てしまった、そう思いました。

音を立てないように、しかも目線は外さないようにそろそろと
後ずさりして、鳥居を過ぎて通りに出たところで蕎麦屋まで
ダッシュです。

息を切らせながら、蕎麦屋のおばあちゃんに今見たものを話し
ました。
おばあちゃんは意味ありげに微笑むだけでした。

僕はいったい何を見たんでしょう。

                          
yo3258







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